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  • 執筆者の写真Soh Ito

伝え方は1割

「なぜ相手に伝わらないのだろう?」


「どうすれば自分の思いが相手の心に刺さるんかな?」


「どう言えば相手に響くんかな?」


と考えることがある。


数年前に読んだ「伝え方が9割」という本には、その技術が書かれていて参考になった。


けれど、そこで学んだ方法論は本質的なものではなく、もっと大事なことがあると最近は考えている。


「一番大事なのは、伝える姿勢かもしれん」と。


フィリップヤンシーの著書「ソウル・サバイバー」にガンジーについての興味深い話が書かれてた。


ある母親が自分の息子を連れてガンジーの元にやってきた。


「この子は私が何度言っても砂糖を食べるのをやめません。どうしたら良いですか?」と母親。


ガンジーは「1週間後、もう一度来てください。」と答えた。


1週間後、ガンジーは少年の目をしっかりと見つめて言った。「もう、砂糖を食べてはいけません。」


不思議に思った母親は「なんで、前回言ってくれなかったのですか?」と尋ねた。


ガンジーは言った。「私自身が砂糖をやめないといけなかったからです。」と。


このストーリーを読んだ時、私は非常に感動した。 結果的に少年が砂糖をやめたのか?そもそもなんで砂糖をやめなくてはならなかったのか?私は知らない。 それはともかく、ガンジーの姿勢が素晴らしいと思った。 「もう、砂糖を食べてはいけません。」という一言にかける思いを感じた。リーダーとして些細に思えることに対しても責任をもって行動していたガンジーの生活を想像した。


そして、相手に何かを伝える際に一番大切なのは、「ガンジーが少年にみせたこの姿勢だ!」と思った。


私なりの言葉でそれを表現すると以下のようになる。


相手のことを本気で思いやり、自分が本気で確信していることを、本気で伝える。

特に、「相手に伝える」その言葉を発する瞬間以外の時間、普段の生活の中で、伝えようとしていることを自分が体現しているか?これがすごく重要だと思う。普段の自分の言動の積み重ねが相手に伝える一言にきっとあらわれるから。


「方法論より姿勢だ。男は背中で語れ。」
「方法論より姿勢だ。男は背中で語れ。」

小学生時代、「国語」で「自分の思いをどう表現するのか?」習った。「体育」では自分の思いを体を使って表現する方法を学んだ。


中学生時代、「数学」で、話を理論的に組み立てる思考を養った。


これまでの人生を振り返っても、学校の授業や生の人間関係の中で「伝える技術」を習得する機会はたくさんあった。


そういった技術を駆使することは大事だが、何より大切なのは普段の姿勢に他ならない。評価され続けている営業マンがその商品を普段から愛用し本気で勧めているのと同じように。


「生きるように語り、語るように生きる」を自らの使命としている牧師を私は尊敬している。私もそのような神と人の前に誠実な「背中で語るライオン」でありたい。



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